内科とは
内臓臓器や器官の病気を診断して、薬物療法などで治療を行う診療科目を内科と言います。
臓器ごとに専門分野に分かれ、循環器内科・消化器内科・呼吸器内科・血液内科・神経内科・腎臓内科・膠原病リウマチ内科・内分泌内科などがあります。
内科でよく見られる症状
内科で見られる症状は幅広く、発熱、咽頭痛、鼻汁、咳、痰、頭痛、動悸、胸痛、だるさ、息苦しさ、立ち眩み、貧血、肩凝り、吐き気、食欲不振、体重減少、むくみ、不眠などの症状が見られます。
生活習慣病
生活習慣病とは
生活習慣病とは、過食や肥満・運動不足など日々の生活習慣の不摂生によって起こる糖尿病・高血圧症、脂質異常症・高尿酸血症などを言います。
初期の自覚症状が乏しく、一つひとつは症状が軽くても、疾患がいくつも重なることで動脈硬化が進行し、脳卒中や心臓病などを発症する恐れがあります。
狭心症や心筋梗塞などの心疾患、脳出血や脳梗塞などの脳卒中の発症を予防するためにも、定期健診などで数値の異常を指摘された方は、なるべく早めに当院までご相談ください。
糖尿病
血液中にぶどう糖があふれ出て、血糖値が高い状態が長く続く病気を糖尿病と言います。ぶどう糖は身体を動かすエネルギー源ですが、通常は膵臓から分泌されたインスリンによって血中のぶどう糖は細胞に届けられます。しかしインスリンの分泌が減少したり、インスリンの機能が低下(インスリン抵抗性)すると細胞に取り込めなくなってしまいます。
これによって血管内にあふれ出たぶどう糖が動脈硬化を引き起こします。糖尿病の治療は根治が難しく、血糖値を正常に維持する血糖値コントロールを行うために、まずは食事療法と運動療法を行います。軽症の場合は、これだけで正常値に戻ることもありますが血糖値コントロールがつかない場合には、内服薬治療やインスリン療法を行っていきます。
高血圧症
日本人には高血圧が多く見られ、40~74歳での男性の約6割、女性の約4割は高血圧とされています。高血圧症は、血圧が正常値よりも高い状態が長く続いている場合を言います。高血圧をそのまま放置してしまうと、血管に圧がかかり、次第に動脈硬化が進行してしまいます。これが、心疾患や脳出血・脳梗塞などの脳疾患を引き起こしてしまいます。
このため、肥満を指摘されている方は、まずは減量など体重コントロールを行います。それと同時に、減塩を心がけるなど食生活をはじめとする生活習慣の改善が重要となります。そのうえで血圧が下がらない場合には内服治療を行います。
脂質異常症
血液中の脂質(LDLコレステロール、中性脂肪)が基準値よりも高すぎる状態を脂質異常症と言います。血中の脂質が高い状態が長く続くと、次第に血管内部に脂質が蓄積し、動脈硬化が進行してしまいます。これによって、心筋梗塞・狭心症・脳出血、脳梗塞を起こすリスクが高くなってしまいます。
基本的に、生活習慣の改善と薬物療法を行います。食生活の改善や適度な運動・適正体重の維持・禁煙・節酒などで生活習慣を改善していきます。
高尿酸血症
血液中の尿酸値が高い状態が長く続く疾患を、高尿酸血症と言います。尿酸値が高い状態が続くと、関節内で固まって結晶を作り、関節炎を起こして発作的に突然足の親指付け根付近が強く痛み、赤く腫れます。
この痛みは耐え難く、「風に吹かれただけでも痛む」と言われることから、「痛風」との病名にもされています。
高尿酸血症がある場合、高血圧や脂質異常症などを合併しやすく、心疾患や脳疾患を起こす可能性が高いとされています。生活習慣の改善と同時に、薬物療法などで治療を行います。
当クリニックの
生活習慣病の治療
当院では、患者様一人ひとりのライフスタイルを大切にしながら生活習慣の改善を図っております。患者様の生活の質(QOL)の維持や向上を目指し、健康を守ることを心がけております。生活習慣病は、偏った食生活・過度のストレス・運動不足・飲酒や喫煙習慣などが原因で起こります。
これまでの生活習慣を見直して改善することで、重篤な疾患の発症を回避し、病気の進行を抑えることができます。
また、重度の糖尿病や心疾患・脳疾患で高度医療が必要な場合は、連携する医療機関を速やかにご紹介しております。
インフルエンザ
インフルエンザの予防
インフルエンザは、ワクチンの接種によってかかりにくくなり、万が一かかっても重症化しない効果が期待されます。予防効果は、ワクチン接種後約2週間後に現れた後、5ヶ月程効果が持続します。
このため、インフルエンザが流行する前に接種をしておくことが重要で、毎年11月頃には接種することをお勧めしております。
なお、13歳未満では2回、13歳以上では1回接種が原則です。13歳未満の2回接種の間は、2~4週間間隔をあけて接種します。
当院では13歳以上(中学生であれば13歳未満でも可)の1回接種の方の接種を行っております。
インフルエンザの治療
インフルエンザは感染力が強く、特に慢性疾患のある方は重症化しやすいのが特徴です。軽症で体力がある方は、安静に過ごすことで自然治癒しますが、慢性疾患などのある方は場合によって、命を落とす恐れがあるため注意が必要です。
インフルエンザは、症状が軽い場合でも学校や仕事に行くことは厳禁とされています。感染拡大を防ぐためにも、速やかに医療機関を受診して、早めに治療を行うことが重要です。
相模原市特定健診
特定健診
1.対象者
相模原市国民健康保険被保険者のうち
- 今年度40~74歳になる方
- 今年度75歳になる方(75歳の誕生日以降は後期高齢者健康診査の対象となります。)
2.実施内容
-
基本的な健診(必ず行う検査項目)
問診・身長・体重・BMI・腹囲・血圧測定・
肝機能検査・血糖検査・
血中脂質検査・
腎機能検査・尿検査・心電図検査 -
詳細な健診(医師の判断によって選択して行う検査項目)
胸部エックス線検査・貧血検査・眼底検査・心電図検査
3.受診の流れ
①施設健診
- STEP:1 受診券と被保険者証をご提示ください。
- STEP:2 後日、受診した医療機関で健診結果などの情報提供を受けます。
- STEP:3 健診結果から、特定保健指導の案内が届きます。
②休日会場健診
休日会場健診(特定健康診査)
4.費用(自己負担額)
1,000円
以下に該当する方は、特定健康診査費用が免除されます。
-
当該年度70歳以上の方
-
当該年度69歳以下で市民税非課税世帯に属し、事前申請のあった方
肺がん検診
肺がん検診(エックス線)
検査項目 | 問診・胸部エックス線検査 |
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対象者 | 40歳以上の方 |
費用 | 800円 |
肺がん検診
(エックス線+喀痰併用)
検査項目 | 問診・胸部エックス線検査・喀痰細胞診(原則、長期間の喫煙習慣のある方、6カ月以内に血痰のあった方) |
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対象者 | 40歳以上の方 |
費用 | 1,700円 |
受診にあたっての注意事項
-
喀痰細胞診は、原則50歳以上の方で喫煙指数が600以上(1日本数×年数)、または6カ月以内に血痰があった人が対象です。ただし、医師が喀痰細胞診が必要と判断した方は受けられます。
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喀痰細胞診の喀痰容器は、医療機関で受け取ってください。
大腸がん検診
検査項目 | 問診・便潜血検査(2日分) |
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対象者 | 40歳以上の方 |
費用 | 500円 |
受診にあたっての注意事項
- 採便容器は、医療機関で受け取ってください。
-
便は2日分を採取してください。
肝炎ウイルス検診
対象者
-
当該年度40歳の方
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当該年度41歳以上で過去に肝炎ウイルス検診を受けていない方
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当該年度に受けた健康診査で肝機能の異常を指摘された方で、肝炎ウイルス検診の受診を希望している方
※肝炎ウイルス感染の恐れがある方(妊娠・出産時の多量出血経験がある方または、広範囲な外科的処置を行ったことがある方)は、「無料B型・C型肝炎ウイルス」を受けることができます。
受診の流れ
- STEP:1 電子申請または、電話での申し込みを行います。
- STEP:2 申し込み手続き後、一週間前後に市から受診券と協力医療機関名簿が送られます。
- STEP:3 受診希望の医療機関に予約して、検診における注意事項などを確認します。
- STEP:4 「肝炎ウイルス検診受診券」を持って、協力医療機関で受診します。
- STEP:5 検査後日、協力医療機関を再受診して、検査結果の説明を受けます。
費用
1,200円
※70歳以上の方は検診費用が無料となります。また、市民税非課税世帯の方などは事前申請によって検診費用が免除される場合があります。
ペプシノーゲン法による
胃がんハイリスク検診
胃がんハイリスク検診(ABC検診)は、採血による簡易な検査です。採血を行い、ピロリ菌の感染有無・ペプシノゲン値をABCDEの5種類に分けて萎縮性胃炎の有無を調べ、胃がん発症リスクを判定します。
胃がんの原因とされるピロリ菌の有無を調べて、ピロリ菌が発見された場合は、ピロリ菌除菌治療を行うために胃カメラ検査を行う必要があります。なお、胃がんハイリスク検査は自費診療(1200円)となります。
当院内科の実績
1.生活習慣病の治療
当院内科では、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症(痛風)といった生活習慣病の治療も行っております。生活習慣病療養計画書を用いた食事・運動療法指導の上、必要に応じて内服治療を行います。なお糖尿病については内服治療のみ行っておりインスリン治療には対応しておりません。内服治療の結果、血糖コントロールが不良でインスリン治療が必要になった患者様には、連携している複数の近隣糖尿病専門医の先生方へ御紹介させて頂きます。
2.循環器疾患の治療
狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患、心房細動などの不整脈、慢性心不全等の循環器疾患の治療も行っております。ただし通常検査(胸部レントゲン、心電図、血液検査等)および投薬による経過観察可能な安定期の患者様が対象となります。心臓超音波検査は行っておりません。
3.消化器疾患の治療
逆流性食道炎、慢性胃炎、C型慢性肝炎等の消化器疾患の治療も行っております。ただし腹部超音波検査、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)は施行できません。そのためヘリコバクター・ピロリ感染については、相模原市胃がんハイリスク検診による診断のみ可能ですが除菌療法は行っておりません。
4.呼吸器疾患、
アレルギー性疾患の治療および内科的疾患の通院患者数
気管支喘息や肺気腫等の呼吸器疾患、花粉症等のアレルギー疾患の治療も行っております。開業以来、これら内科的疾患治療に従事してきた結果、令和6年9月現在、400名前後の患者様(生活習慣病等を合併している関節リウマチを含む膠原病患者様は除く)が上記疾患治療目的に通院中ですが、内服治療の継続で安定した状態を維持できております。
5.感染症の診断・治療と
発熱外来の対応
各種感染症(普通感冒、ウイルス性胃腸炎、インフルエンザ、コロナ等)の診断治療も行っております。発熱患者様に対するインフルエンザ・コロナウイルス抗原検査を行っており治療も行っておりますが、発熱外来は曜日・時間指定の完全予約制のため直接来院された発熱患者様は受け入れできません。お電話にてお問い合わせ下さい。