月経移動

月経をずらすには

受験などの大切な予定の日に月経が始まりそう、旅行と重なってしまいそうといった悩みは女性の方でしたら皆様あると思います。
月経移動ピルはそのような場合に予定日をずらすために使用されることが多い薬です。 月経をずらす方法としては、次回の月経を早めることで予定日には月経が終わった状態にすること、もう一つは次回の月経を予定のある日より先送りにしてしまう方法です。
月経移動ピルを服用すると、子宮内膜が排卵後の黄体期の状態になります。
そのため飲み終えて数日すると、月経が始まることになります。
この作用を利用して月経を先に済ませたり、後に遅らせたりすることが出来ます。 なお、ずらした月経の次の月経は普段通りの周期で始まりますのでご安心ください。

次回の月経を
早めたい場合

月経の始まった日から数えて5日以内に開始し、最低10日月経移動ピルを服用します。服用を止めると2~4日ほどして出血が始まります。結果としては月経の周期を1週間から10日早めることが出来ます。予定日からタイミングを換算して服用を中止してください。

メリット

受験や旅行などのタイミングには薬を飲む必要がありませんので、副作用の心配もありません。

デメリット

薬を内服している間、持続して少量の出血が見られることがあります。

次回の月経を
遅らせたい場合

遅らせたい月経の開始予定日の5~7日前から月経移動ピルを服用し始め、月経を避けたい日まで服用します。
排卵日以降に内服することになるため、妊娠の可能性がないことが処方の条件です。

メリット

服用を忘れなければ、ほとんど確実に月経を遅らせることが出来ます。

デメリット

予定のある日にも服用するため、副作用が強い方にとっては、月経より辛い可能性もあります。

注意事項

24時間ごとに1回1錠ずつ服用してください。

  • 当日中に飲み忘れに気づいたら、すぐに1錠服用します。翌日以降はいつもの時間に服用を続けます。
  • 飲み忘れを翌日に気づいたら、前日分と当日分で合計2錠を1回で服用し、翌日以降は普通に飲んでください。
  • 2日続けて飲み忘れると効果が無くなります。

月経移動ピルは、副作用として、悪心(吐き気)、嘔吐、頭痛、乳房の張りと痛みなどを起こす可能性があります。
特に激しい副作用として、発疹などのアレルギー症状、頭痛持ちではないのに偏頭痛が出る、激しい頭痛を繰り返す、急に視力が落ちるなどの症状が起こります。
また、血栓症の初期症状としてよく起こる、呼吸困難、めまい、意識障害、下肢の痛み、むくみなどがあった時はすぐに服用を中止し、受診してください。
肝臓障害、血栓症の既往といった疾患の他、妊娠の可能性がある方、ヘビースモーカーの方は服用出来ません。
さらに以下の薬を服用している方は、服用中の薬の効果が弱まることがあるため、注意が必要です。

  • 抗生剤のリファンビシン
  • 抗真菌薬のグリセオフルビン
  • 睡眠薬や鎮静薬
  • 抗てんかん薬などとして使われている
    バルビツール酸系製剤
  • 抗てんかん薬のヒダントイン系製剤
  • 各種血糖値降下薬など

月経移動ピルの費用

月経移動(プラノバール) 4,235円(税別)
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